インキュベーター・インスティテュート齋藤一恵のブログ

‘シンガポールの人材育成と教育環境’ カテゴリーのアーカイブ

2014 年 1 月 5 日 日曜日

2014 新年明けましておめでとうございます


みなさま、明けましておめでとうございます。

長い間、Facebook やTwitter を使っていて、このブログを更新せずにいて、気が付いたら1年経過・・・・。 (^_^.)

その間に、長らくお会いしていない方から、齋藤、会社は大丈夫か?と心配して日本の携帯メールよりご連絡を頂いた方がいまして、返信を何度も差し上げたのですが、先方はメール着信拒否設定をされているようで連絡ができない。電話番号も解らない!笑

自分ではSNSで近況報告、プライベートの小さな場面までネットで公開している気になっていましたが、SNSを使っていない、つながっていない方からすれば、このサイトが長い間、更新されていな様子をみて心配をかけることがあるんだな・・と反省。 単なるウェブサイト、ブログ更新の怠慢でございました・・・そして暇なく働いておりました。

一方で、Facebookでつながっている人とはお互いの近況を本当によく目にしているので感覚的な距離が近く、物理的な距離は関係なく、ご近所感が高まりコミュニケーションがしやすくなるということも実感しています。

ただ、この一件から学んだことはSNSというのは、あくまでプライベートな人間関係や話題が中心でコミュニティは固定しやすいものなので、やはりビジネスとは使い分けが必要なんですね・・。ネット業界の人たちは難なくFacebook & Twitter だけでビジネス関係もメンテナンスできるようですが、そうだったうちのビジネスはアナログの労働サービスでした。

さて2014年は、インキュベーターインスティテュート創立10周年の年です。
これまで、シンガポールをベースに日本企業の海外拠点の人事管理、人材育成の領域を専門にマネジメントの支援をしてまいりました。
2004年のシンガポール創立当初から、会社の規模拡大は考えたことがなく、日本企業や日本人のグローバル人材創生をビジョンに、小さくても一流を目指していきたいという希望できました。
クライエントの課題に寄り添い、正解はこれですという法律家のようなスタイルではなく、クライエントが自社で考えることを可能にする場づくり、自分達で行動できるように導く、プロセスコンサルテーションのスタイルにこだわってきました。

普段、日本企業の会議室での場面では、すぐにAかB、正誤を決めたいタイプの日本人管理職の方が少なくありませんが、私はいつも、「そうですね、A , B, それ以外にもCは考えられませんか? それと、ここシンガポールではDというシナリオもありです」という提示をして、この異文化、価値観が多様なアジアの環境におかれているという想定を会議室では意図的に提示、多様な考え方を提示し、想定外のことを一度、受け止めて考えてみる、という場づくりに注力してきました。

昨今、日本からは、サイコム社をはじめ、アルー社、つい最近にはリクルート社、グロービス社などの人材研修会社もシンガポールに進出されてきました。
やっと、本気で日本企業にも、アジアのナショナルスタッフやリーダーの育成への意識が高まってきた?感じがします。

これまでのシンガポールの日本産業界を振り返ると、私がグローバル人材育成事業でこの会社を設立した2004年の創業当時は、本当に欧米企業やシンガポールの大手企業に比較して、在シンガポール日本企業は大手企業であっても、その多くはローカル人材への教育投資をしていないという現実を知り、唖然としたものです。また、駐在員の能力開発なんてことにはまったく考えたことも、研修予算枠もありませんでした。
あったのは、ベルリッツなどの英会話スクールの授業料負担制度でしょうか。笑

大手のグロービス社やリクルート社をはじめ、人材育成業界で、このアジア地域に進出している日本企業へマネジメント能力の向上が大切なこと、成長している企業=優秀なアジア人材を持つ企業は継続して人材への能力開発投資をしていること、その実践をおろそかにしてはアジアのグローバル競争市場では自社の競争優位性が持てないこと、それをもっと日本企業へ意識付けしていく流れを創れたらとても良いことだと思っています。

今後は、ブログでアジアの人材育成の現場や企業のケース、シンガポールの雇用法改正、雇用契約や人事制度についてのトピックスで書いていけるように頑張ります。
まずは新年のご挨拶まで。
齋藤一恵 Kaz

2012 年 1 月 17 日 火曜日

海外赴任者へのマインドセットの重要性

最近、思うこと。

日本で成功したケースの中堅企業が、シンガポール法人へ選抜されてシンガポールにいら​した赴任者はシンガポールに来ても、日本の自社の成功モデルと日本の常識を通そうとうするやり方がとても強いのです。

日本で成功した、私のキャリアの方法だから、シンガポールでもこれは通用するはずだし、当り前でしょ? という感じのご担当者が、大手企業ではなくて、中小企業でもいらっしゃいます。

海外にいらした方へ、当社ではこの場合、私は正しいことをしているのに・・・(確かに日本ではそれが正しいし、素敵。)でも、その方の日本でのキャリアの正当性を説明されて、シンガポールでこれをやっているのにシンガポールでうまくいかないといわれても。

どうやって、「いや、顧客も従業員も日本人ではありませんから・・・」とつっこむタイミングを作るか、結構、精神的にも苦労しています・・・​。

これは、本来は海外へ赴任する人へ、本社が「海外に行ったら、そこの現地の人を尊重するべし」という大切なひとつのことを会社上部から教育、マインドセットしないと無理です。

困るのは、その後のその企業さんなんです。  
結論は、海外に赴任させる前に本社から、「海外​に行ったら、現地の人を尊重するべし」という、この一言を最低限、念押しする教育をしてから海外に送ることが大切だと思います。​ 
英語の研修よりも、その外国で生活して、ビジネスをさせて頂く以上、その国の人が大切にしている価値を知ること、そして尊重、いわゆる人間尊重、人権尊重を理解することが基本です。

こういうことが、グローバル経営とグローバル人材育成のふもとでは小さくても大切なことだと思います。
ご本人もよけいなプライドとストレスで苦労してしまいますから。

2011 年 11 月 20 日 日曜日

シンガポールで開催したASTD

表題の通りでして。
アメリカでは、この展示会はすごい規模でして、それをシンガポールで初めてマリーナベイサンズのコンベンションセンターで3日間開催しました。

しかし・:・展示会場には、不思議なくらいにシンガポールの研修会社が出展しておらず、数があまりにも少なくて、とにかく、ブースの数もそうですが、
来場者もまばら・・・

基本的には、セミナーが主体ですが、通常、こぞってくる、アメリカのリーダー的な研究関係会社がほとんど、来ませんでした。

そうか~と。(-_-)/~~~ピシー!ピシー!

一方で、閑散としていた展示会場では、頑張ってJapan から出店していたのは、
サイコム ジャパン。
社長もイベントでは、スピーカーとして活躍されていらっしゃいました。

サイコムさん、海外でぜひ頑張れ~~!

2011 年 5 月 7 日 土曜日

Asia地域優秀人材シンガポール人マネージャー育成に必要なこと

この7年間、シンガポールの日本企業の人材育成のプログラムの仕事をしていて、感じることをつぶやきます。
ある一企業だけの話ではなく、社会人になった大人というものは、やはり各国の育った環境や社会の仕組み、文化、家族の価値観から現在の働き方への価値観が形成されています。

ですから、いくら日本企業に就職しても、自分の家庭と育った社会の価値観が最優先事項として基盤にあるわけです。
これは、日本人も同じ。

しかしながら、それを外国で日本人の自分と同じことを言わなくても解ってくれるだろうと思うのは、大間違いでして。
きちんとこの会社に出勤した時間からは、この会社のルールと価値観でやってくださいと伝えれば、解り易く、それに従い仕事することは難しくないのがシンガポーリアン。

しかし、日本人の幹部は、そんなこといちいち説明してお願いしなくても、マネージャーなんだから、できるだろうと「過大期待」しているのが、よく見られます。
そして、組織がうまく連動していない企業の日本人からは結局、
「シンガポーリアンのマネージャーはだめ。リーダーシップもとれないし、次工程のことなんて考えてないから、日本人の私達がすべて次の問題解決するしかない」とおっしゃいます。
さあ? これはシンガポーリアンだけに原因があるのでしょうか?

2010 年 10 月 16 日 土曜日

海外現地就職者のキャリア危機と組織的有効活用について(2)

前回は、これまでのシンガポールへの日本人移住事情の典型的パターンについてお伝えしました。(ここのところ、海外出張も多くて落ち着いてブログ書けないんです・・・)

グローバル人事マネジメントのコンサルの現場にいますと感じるのが、最近、やっと日本企業の海外拠点における現地社員についての育成に意識が高まってきました。
(私がグローバル人材育成を目的に会社設立したのはちょっと早すぎたかなと思うこの頃・・・)

しかし、このグローバルなテーマでシンガポールで人事制度や人材育成のための会議をしていると、「現地就職した日本人のポジションとキャリア、育成」については、会議のテーブルにはあがらないのです。(T_T)

最近やっと一部の業界、企業では海外ローカル社員を管理職、それも部長クラスまでのキャリアパスをつくっていこうという流れになってきています。
海外拠点で契約した日本人社員は本社からみたら、あまり顔が見えない存在かもしれません。
しかし、現場では重要なキーマンになっているケースも多い、現地契約の日本人社員。
この人たちも、本来は日本語も使えて、日本企業の文化も理解できて会社方針に従い、英語と日本語をつかってローカル社員とのコミュニケーションを円滑にする存在。

それなのに、海外駐在員とも報酬制度は違い、ローカル社員の新しいキャリアパスや日本やシンガポールで開催する人材育成研修制度には対象外になっているのだ・・・。
なんで???

私が企業の人材育成システムの構築や研修の話をするときには、必ず、そういった現地契約した日本人の方もぜひ参加対象者にしたらいかがでしょうか?と提案するのですが、
企業によっては日本人現地就職者はまったく育成対象としては考えていない人も多いのが実情。

一方で、当社の顧客企業のS社では、優秀な日本人の現地契約者には日本の厚生年金の補助や定期的な研修への参加もOKしている。(こんな会社は実は珍しいのです。)
そんなS社は、優秀な女性社員が活躍しています。
これも、その会社のシンガポール社長の社員の人生設計への考慮、愛情と人権的な視野から考えて、いつか日本に帰るという日本人にとって、これは当然の福利厚生制度でしょうという経営判断だったようです。(はっきりいって人格も高くて素敵な社長でした。)

日本企業のグローバル経営に向けた人材戦略としての弱みは、本音と建前が違っていて、それが原因での制度のひずみとしかいえない人事制度。

一方で、日本企業の社員自体が、なんでもかんでも会社にぶら下がり、依存しており、
駐在員で目が当てられないのが、海外駐在中にかかる費用はなんでもかんでも会社に経費請求する権利があると思っている公私の分別がないサラリーマン的な人。
また、不思議なのですが、そういう人の奥様も「シンガポール赴任中にかかるお金は会社が負担してくれて当たり前」というタイプ。

なんだか、駐在期間3年とか、ある意味、なにか宇宙に飛ばされたうえで、普段の生活ではかからない宇宙服とか買うならわかりますが、人生、どこで生きていても人生期間。
その間にかかるものはかかるし、場所は変わっても自分たち家族との人生を楽しむという感性には到達していないようです。

そういうセコイ経費利用は、現地の社員の経理担当からローカル社員にすぐにばれるのと、尊敬できないのと、ローカル社員よりも高い優遇精度で生活しているのにそんな行為をする社長や、部長の下で働いていると思うとよけいに役人仕事に徹するわけです。

実際、シンガポールのローカル社員や日本人現地契約社員から何度も聞いたことありますが、シンガポールの拠点の社長、部長クラスが、平気で週末に自分の家族がレストランで食事したレシートを会社の経費で請求したり、会社の携帯電話で日本へ長時間私用おしゃべりで使っているとのこと。一方で、オフィスでは電気の使い方に厳しいルール。「いえないけど、あなたの携帯電話を安くすれば、オフィスの電気代なんて余裕でペイできるんだけど・・・」というなんだか、矛盾している現場なわけです。
ローカル社員はイエスマンなので誰も見て見ぬふりしていますが、実は全社員がそういうことを知っていると思っていたほうがいいですね。知らないだろうと思っているのは日本人だけ、という職場もあります。

そんなこともわかっている職場の契約日本人社員は、本社がこれから、本気でグローバル経営を目指し、経営改革をいれる場合、赴任の駐在員管理職、ローカル社員の実態など、今後のグローバル経営上での改革やローカル社員の意見をくみ上げるのには必ず役立つ存在のはず。

それなのに、どうも大手企業の人材育成計画には、「日本人現地社員の育成やキャリアパス」が抜け落ちている・・・これは問題。 この人たちの日本人が海外で踏ん張るためのリスクを背負った存在と貢献度をどうか忘れないで欲しいです!!!

2010 年 9 月 22 日 水曜日

海外現地就職者のキャリア危機と組織的有効活用について(1)

一昔前までは、日本企業の海外拠点での日本人採用者は、ある意味、現地での「パッチ」、みたいな存在でした。以前は女性のキャリア価値としては残念ながら、それは、日本人管理職駐在員とローカル社員との間の隙間を埋めるための役割みたいな存在といえたと思えます。“patch a gap between”~の間の隔たりを繕う

しかし、今では海外で、最初はパッチだと思って採用した日本人でも、その後、優秀な業績をつくってくれる人材も少なくなく、彼、彼女らの功績をどうやって上司や会社は社内のキャリアパスのなかで評価していくのか? この点について、私はいつも頭の隅において、日本企業の経営幹部の考えをお伺いしながら仕事してきたというのが、自分自身の課題です。なかには、日本から送られてきた海外駐在員よりも優秀だったりして。

シンガポールは、昔の香港のように日本人女性がとても働きやすい場所です。
また、出世コースに意欲が低く、組織の政治に巻き込まれずにひとつの職業にまい進したい男性にも働きやすい場所。

日本人女性がシンガポールで働きやすい5つの理由

理由1: 男尊女卑の文化がない (逆に女性のほうが強いかも・・・)
理由2: 通勤地獄がない
理由3: 働くママになっても、家事をサポートするメイドサービスが使える
理由4: 世の中、組織に女性マネージャーが怖いくらいにごろごろといる(五割強が女性管理職)
理由5: 年功序列による絶対的年功キャリア常識があまりない=専門的キャリアによって評価される社会

そんなわけで、シンガポールは海外で働きたい日本人女性、いや、日本人女性だけではなく、ヨーロッパ、アジア各国からくる人たちに働く場所、そして住みたい場所として人気が高いのだ。

ただ、まったくそのマーケットの中心人物たちとは違う意識の日本人も存在している。
「シンガポール駐在員となった夫を持つ、妻である日本人女性」なのだ。
昔からある海外駐在員の妻、「駐妻」と呼ばれる日本人の女性たちである。
彼女たちも実は、この10年で人々の性質が相当に変化した。
なんせ、夫のために泣く泣く仕事を辞めて夫について海外引越ししてくる人がふえているのである。(私だって、ちゃんとキャリアをつくってきたのに・・のである)

人間、誰しも「自分があの国に行きた~い!」と思って、来た人間と、「行きたくもないのに、行けと言われたから仕方なく来た」というタイプでは、まったく物事の捉え方が違うのである。それは、その夫の男も同じ。

それが、長年、海外留学や移住などの相談にのった経験のある私の見解からすると、
シンガポールの日本人の90%は「行け!」といわれて本人の意思ではなく、飛ばされた日本人が多いのである。

これは、先進国の都市ではシンガポールは例外的な特徴。
NY、サンフランシスコ、ロス、シドニー、ロンドンなど、あの国と街に行きたい!住みたい!働きたい!という日本人が多いのが特徴なのですが、シンガポールだけは仕事上、義務的に飛ばされたことが理由で来た人が多いのである。(つづく)

2010 年 7 月 10 日 土曜日

在外選挙の広報のやり方に怒っています。

1999年にこの在外選挙権がスタートした時。
私は東京で、一般の人と海外日本語新聞社を招いた外務省主催の在外選挙権広報イベントに招かれて、スピーカーとして作家の中谷彰宏さんと一緒にディスカッションしたことがありました。 そんなご縁もあり、海外にいても自国の選挙に投じることの意識が高いのかもしれませんが、そもそも海外に住んでからのほうが日本の政治や社会の状態が心配で、関心が高まっていると感じています。

実は、前回の衆議院議員選挙の時にも書いたのですが。
選挙、選挙とNHKワールドや海外地元日本語メディアの一部でも広報はされています。
しかし、いつまでに何をすれば選挙へ票を投じることができるのか?
「選挙があります!」*在外選挙権の事前申請が必要です。ということだけで、広告には「投票するには何をどうして準備し、いつまでにどう投票するべき」という情報がないのです。 
前回のときは、選挙がありますというだけで、その選挙権を申請するのに2ヶ月もかかるといわれて、すでに投票日まで1ヶ月をきっているじゃないか!あほか!と書いたのが2008年の衆議院議員選挙のとき。

そして。今回の7月11日開票日の参議院議員選挙。
前回の失敗をしないように、選挙日の2ヶ月前に在シンガポール日本大使館で在外選挙権申請をしました。

そして、2週間後位には日本大使館からの封筒が届いた。

日本大使館から届いた封筒


中身は自分の本籍がある市役所からの書類でした。田舎の市役所職員がちゃんと手続きしてくれたんだなぁ・・とちょっと感慨深くなったりして。。笑

在外選挙人票

「よ~し、今度こそはきっちり投票するぞ!」と、結構、個人的に意気込んでいました。
そして、NHKの参議院議員選挙公報番組を見たり、ウェブサイトで各政党のマニフェストを読んだり、立候補者のサイトを閲覧して勉強して検討していました。

そして、日本国内投票日の前日の土曜日の今日。朝起きてから、最初に大使館に投票にいくぞ!と行く気満々で、前夜から投票する人と党を決めていた。

一瞬、「投票時間は何時からだ?」と思い、在シンガポール大使館のウェブサイトを念のため、確認したのだ。

すると・・・・・
1) 選挙日程
公示日:平成22年6月24日(木)
日本国内の投票日:平成22年7月11日(日)
※在シンガポール日本国大使館での在外公館投票は終了いたしました。
上記は、以下のウェブサイトから引用。
在シンガポール日本大使館 第22回参議院議員通常選挙のご案内ページhttp://www.sg.emb-japan.go.jp/ryoji_SENKYO_22senkyo_j.htm
「えええ???  なに? 終了した? いつ???」 
シンガポール大使館が日本国内の投票日だけ書いて、シンガポール大使館での投票日がどこにも書いていない。過去ログにもない。

実際、届いた封筒の中身をみても、いつ終了するという期日はどこにも書いていない・・・
毎日、見ていたNHK、日本のウェブサイトは国内投票日の公表で仕方ないが、大使館から届いた封書を再確認したが、どこにもシンガポール大使館での投票締切日は書いていない。
大使館のウェブサイトをいろいろ探したが、最新選挙ニュースをみても書いていない・・・

「そんな~~~!!嘘でしょ?!」
こんなに選挙情報、党のマニフェストを読んで、この土曜日を目指して準備してきたのにっ!
ウェブサイトにもいつが締め切りだったのかも書いてないし、いつが締め切りですよ、とも過去の記事にもないのだ。

まさか、自分の見落としか?と思い、郵送されてきた在外選挙人証と説明の補足書類をもう一度読み直した。
“日本国内で選挙期日が告示・公示された日の翌日から締切日(締切日は在外公館などごと、により異なります。)まで”
と書いてあるだけ。

で、肝心なシンガポール大使館の締切日は、地元ローカル日本語ペーパーなどでも、どこにも広報されていないのだ。 在外選挙権の影響をつくりたくない政党の策略か?笑

常識的に考えてみたら、その選挙権票をおくる封筒のなかに、「シンガポールでの投票はいつが締め切りですから、この期日内に大使館に来て投票するように」という連絡があってもいいではないか!
ウェブにもないという場合。これは、大使館職員だけが締め切りを知っているということであり、私のように投票に準備して土曜日に投票に行こうと計画していた投票人にとっては、「投票したい人は、大使館に電話連絡して締切日を確認のこと」でもいいから、広報するべきである。 2ヶ月前から予約したのに、行ってみたら、「もう閉店しました」とシャッターが閉まっている店の前では客はどうしようもない。

在シンガポール大使館のウェブサイトの制作委託を受けているウェブ制作会社の担当者個人も広報専門担当者として、そういうこと気がつかないのかな??と単純に思いました。
文章の記述がすべて、日本中央政府が出した広報文章のコピー&ペーストで、まったくシンガポールの投票の仕方についてはどこにも広報されていないのです。

私は、はっきりいって怒っています。(-_-)/~~~ピシー!ピシー!
なんのためにこれまでウェブやNHK、普段まったく買わない週刊誌を紀伊国屋で高値でも買って読んだりしてみて、検討してきたのか?
大使館職員の人もいつもとは違うイベントがきたので余裕がないのかもしれませんが、
自分たちが知っている、働かないとならない選挙投票日は、「はて、皆さんにちゃんと伝えられているのだろうか?」
という視点を持てる人が、大使館にひとりもいなかったという結果ではなかろうか。
そもそも、イベント主催者側は事前に参加者にルールを伝えることが当日の職員の仕事をスムーズに楽にするポイントでもあるのに。

あ~あ。馬鹿みたい。選挙人票をわざわざ、日本から送ってくれた職員の人の手間、郵便料、大使館が送った郵便料、全部、無駄になりました。日本の休暇中にわざわざ、みんなの党の党首の話まで聞きに行ったのに、一票を投じられない無力な大人がひとり、海外にいます。

2009 年 8 月 18 日 火曜日

シンガポールのクリエィティブ業界は進行中

デジタルハリウッド大学バナー

デジタルハリウッド大学バナー

先日、タイミングが合って、日本のデジタルハリウッド大学の留学課の、田宮よしみさんという、とってもチャーミングな女性にお会いして、シンガポールでお茶をしながら色々と情報交換しました。

ここシンガポール在住の多くの日本人駐在員やその家族の方は、どちらかといえば、一般事業会社の方が多いので、あまり、エンターティメント業界やクリエィティブな業界については関心がないかもしれません・・・が。

シンガポール政府は5年ほど前から、シンガポール人の芸術、アート、パフォーマンス、マルチメディアデザイン、エンターティメント業への人材育成に多額の投資をしてきています。

皆さん、きっとご存知なのは、ドービーゴート駅から、シムリムスクエアまでのエリアにシンガポール国立芸術学院、ラサール・カレッジ・オブ・アーツなど、大きな学校校舎があるのは見かけたことがあるのではないでしょうか。

私は、日本の千代田区にある、このデジタルハリウッドという専門学校とはご縁があり、15年前に学校が神田に創立された当時から、この学校の創業者の人たちや卒業生とおつきあいが続いています。

7月に、デジタルハリウッドから、インターン生受け入れのお願いメールマガジンが届き、シンガポールでよろしければ、インターン生の受け入れを検討しますという連絡をしました。

デジタルハリウッドとは、日本がまだここまでインターネットが企業や家庭に普及していない時期から、今後の日本の産業界にIT人材が必要になる!ということで、株式会社による専門学校をつくりました。

そして、この業界の課題制作作業というのは、普通の学校のように昼間の時間帯の授業だけでは、制作課題をつくりあげるのは無理で、24時間フリーで学校のマシンが使える環境をつくりました。

その後、なんと、株式会社で「デジタルハリウッド大学院」を設立。
これは、千代田区の特区の条件のもとでスタートしました。

学校法人になりますと、どうしても日本の文部省の管轄で法人として認定するうえでの条件がかなり細かくあり、教員は文部省認定の教員資格を持たないとダメ・・・・最初はこれが大変だったそうです。

最初は、マルチメディア論、ウェブマーケティング論、マスメディア論など、日本中、どこを探しても教員資格を持った人で、その業界を知っている学校の先生なんて、誰ひとりもいません。
教師は全員が、業界で活躍しているプロの人でないと意味がありませんでした。

色々な規制との交渉を乗り越え、その後、なんとっ!
4年制のデジタルハリウッド大学を開校したのです。遠目で応援しておりましたが、杉山校長と学校のスタッフの努力の賜物。 そして、現在では全体で1000人近くの学生がいるとのこと!

最近の大学は学生の獲得に苦労をしていて、赤字経営をしているというのに!素晴らしい~本当によかったです。私も嬉しくなりました。

この学校には藤本社長という優秀な経営者がいらして、この学校の経営を率いていらした成果のようです。学校教育というのは、本当に品質と経営のバランスをとっていくのが難しく、教育者が学校経営をやると倒産する、という法則を私は以前の経験から知っていましたので、本当にここまで成果をあげて、教育事業を継続されていることの御苦労は想像は難しくなく、現在に至っているということの素晴らしさ、教育業界の常識へのイノベーションをやり遂げてきたスタッフの努力は尊敬に値します。

デジタルハリウッドの学校紹介は、ウェブサイトに譲りまして。

話を元に戻し。 このデジタルハリウッド大学とラサールとはプログラム提携をしており、デジハリ大学の4年間のなかで一年間を海外の提携先大学へ留学するというプログラムになっています。

その話はラサールのキャンパス設立前、5年前から知っていたのですが・・・・シンガポールでデジハリからラサールに留学中の学生、という話は、ここシンガポールで聞いたことがないな・・・と思いました。

それで、田宮さんに伺ってみると。

一学年に87名の学生からシンガポールを留学先に選んだのは、たったの3人!だったそうです。(-_-;)

やっぱり、エンターティメント事業としての国のブランドは、シンガポールはまだないですからね・・・

ま、そんなわけで、私の予想を下回る人数で、やっぱりな、という気持ちとシンガポールはこれからだな・・と思いました。 ルーカスが映画の製作スタジオをシンガポールに設立して、ディズニー映画の一部をシンガポールで製作したということだけが話題ですし、シンガポール映画もこれからが楽しみ!というところです。

しかし、私は日本の若いアーチストやクリエィターは、もっと海外で表現するチャレンジをしてもいいのではないか!
と考えています。 私も一般事業業界ではありますが、アートと産業界、マルチメディアと産業界のコラボを推進していくべきだと思っています。(今日のブログは長すぎですねw)

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