インキュベーター・インスティテュート齋藤一恵のブログ

‘シンガポールの人材育成と教育環境’ カテゴリーのアーカイブ

2010 年 7 月 10 日 土曜日

在外選挙の広報のやり方に怒っています。

1999年にこの在外選挙権がスタートした時。
私は東京で、一般の人と海外日本語新聞社を招いた外務省主催の在外選挙権広報イベントに招かれて、スピーカーとして作家の中谷彰宏さんと一緒にディスカッションしたことがありました。 そんなご縁もあり、海外にいても自国の選挙に投じることの意識が高いのかもしれませんが、そもそも海外に住んでからのほうが日本の政治や社会の状態が心配で、関心が高まっていると感じています。

実は、前回の衆議院議員選挙の時にも書いたのですが。
選挙、選挙とNHKワールドや海外地元日本語メディアの一部でも広報はされています。
しかし、いつまでに何をすれば選挙へ票を投じることができるのか?
「選挙があります!」*在外選挙権の事前申請が必要です。ということだけで、広告には「投票するには何をどうして準備し、いつまでにどう投票するべき」という情報がないのです。 
前回のときは、選挙がありますというだけで、その選挙権を申請するのに2ヶ月もかかるといわれて、すでに投票日まで1ヶ月をきっているじゃないか!あほか!と書いたのが2008年の衆議院議員選挙のとき。

そして。今回の7月11日開票日の参議院議員選挙。
前回の失敗をしないように、選挙日の2ヶ月前に在シンガポール日本大使館で在外選挙権申請をしました。

そして、2週間後位には日本大使館からの封筒が届いた。

日本大使館から届いた封筒


中身は自分の本籍がある市役所からの書類でした。田舎の市役所職員がちゃんと手続きしてくれたんだなぁ・・とちょっと感慨深くなったりして。。笑

在外選挙人票

「よ~し、今度こそはきっちり投票するぞ!」と、結構、個人的に意気込んでいました。
そして、NHKの参議院議員選挙公報番組を見たり、ウェブサイトで各政党のマニフェストを読んだり、立候補者のサイトを閲覧して勉強して検討していました。

そして、日本国内投票日の前日の土曜日の今日。朝起きてから、最初に大使館に投票にいくぞ!と行く気満々で、前夜から投票する人と党を決めていた。

一瞬、「投票時間は何時からだ?」と思い、在シンガポール大使館のウェブサイトを念のため、確認したのだ。

すると・・・・・
1) 選挙日程
公示日:平成22年6月24日(木)
日本国内の投票日:平成22年7月11日(日)
※在シンガポール日本国大使館での在外公館投票は終了いたしました。
上記は、以下のウェブサイトから引用。
在シンガポール日本大使館 第22回参議院議員通常選挙のご案内ページhttp://www.sg.emb-japan.go.jp/ryoji_SENKYO_22senkyo_j.htm
「えええ???  なに? 終了した? いつ???」 
シンガポール大使館が日本国内の投票日だけ書いて、シンガポール大使館での投票日がどこにも書いていない。過去ログにもない。

実際、届いた封筒の中身をみても、いつ終了するという期日はどこにも書いていない・・・
毎日、見ていたNHK、日本のウェブサイトは国内投票日の公表で仕方ないが、大使館から届いた封書を再確認したが、どこにもシンガポール大使館での投票締切日は書いていない。
大使館のウェブサイトをいろいろ探したが、最新選挙ニュースをみても書いていない・・・

「そんな~~~!!嘘でしょ?!」
こんなに選挙情報、党のマニフェストを読んで、この土曜日を目指して準備してきたのにっ!
ウェブサイトにもいつが締め切りだったのかも書いてないし、いつが締め切りですよ、とも過去の記事にもないのだ。

まさか、自分の見落としか?と思い、郵送されてきた在外選挙人証と説明の補足書類をもう一度読み直した。
“日本国内で選挙期日が告示・公示された日の翌日から締切日(締切日は在外公館などごと、により異なります。)まで”
と書いてあるだけ。

で、肝心なシンガポール大使館の締切日は、地元ローカル日本語ペーパーなどでも、どこにも広報されていないのだ。 在外選挙権の影響をつくりたくない政党の策略か?笑

常識的に考えてみたら、その選挙権票をおくる封筒のなかに、「シンガポールでの投票はいつが締め切りですから、この期日内に大使館に来て投票するように」という連絡があってもいいではないか!
ウェブにもないという場合。これは、大使館職員だけが締め切りを知っているということであり、私のように投票に準備して土曜日に投票に行こうと計画していた投票人にとっては、「投票したい人は、大使館に電話連絡して締切日を確認のこと」でもいいから、広報するべきである。 2ヶ月前から予約したのに、行ってみたら、「もう閉店しました」とシャッターが閉まっている店の前では客はどうしようもない。

在シンガポール大使館のウェブサイトの制作委託を受けているウェブ制作会社の担当者個人も広報専門担当者として、そういうこと気がつかないのかな??と単純に思いました。
文章の記述がすべて、日本中央政府が出した広報文章のコピー&ペーストで、まったくシンガポールの投票の仕方についてはどこにも広報されていないのです。

私は、はっきりいって怒っています。(-_-)/~~~ピシー!ピシー!
なんのためにこれまでウェブやNHK、普段まったく買わない週刊誌を紀伊国屋で高値でも買って読んだりしてみて、検討してきたのか?
大使館職員の人もいつもとは違うイベントがきたので余裕がないのかもしれませんが、
自分たちが知っている、働かないとならない選挙投票日は、「はて、皆さんにちゃんと伝えられているのだろうか?」
という視点を持てる人が、大使館にひとりもいなかったという結果ではなかろうか。
そもそも、イベント主催者側は事前に参加者にルールを伝えることが当日の職員の仕事をスムーズに楽にするポイントでもあるのに。

あ~あ。馬鹿みたい。選挙人票をわざわざ、日本から送ってくれた職員の人の手間、郵便料、大使館が送った郵便料、全部、無駄になりました。日本の休暇中にわざわざ、みんなの党の党首の話まで聞きに行ったのに、一票を投じられない無力な大人がひとり、海外にいます。

2009 年 8 月 18 日 火曜日

シンガポールのクリエィティブ業界は進行中

デジタルハリウッド大学バナー

デジタルハリウッド大学バナー

先日、タイミングが合って、日本のデジタルハリウッド大学の留学課の、田宮よしみさんという、とってもチャーミングな女性にお会いして、シンガポールでお茶をしながら色々と情報交換しました。

ここシンガポール在住の多くの日本人駐在員やその家族の方は、どちらかといえば、一般事業会社の方が多いので、あまり、エンターティメント業界やクリエィティブな業界については関心がないかもしれません・・・が。

シンガポール政府は5年ほど前から、シンガポール人の芸術、アート、パフォーマンス、マルチメディアデザイン、エンターティメント業への人材育成に多額の投資をしてきています。

皆さん、きっとご存知なのは、ドービーゴート駅から、シムリムスクエアまでのエリアにシンガポール国立芸術学院、ラサール・カレッジ・オブ・アーツなど、大きな学校校舎があるのは見かけたことがあるのではないでしょうか。

私は、日本の千代田区にある、このデジタルハリウッドという専門学校とはご縁があり、15年前に学校が神田に創立された当時から、この学校の創業者の人たちや卒業生とおつきあいが続いています。

7月に、デジタルハリウッドから、インターン生受け入れのお願いメールマガジンが届き、シンガポールでよろしければ、インターン生の受け入れを検討しますという連絡をしました。

デジタルハリウッドとは、日本がまだここまでインターネットが企業や家庭に普及していない時期から、今後の日本の産業界にIT人材が必要になる!ということで、株式会社による専門学校をつくりました。

そして、この業界の課題制作作業というのは、普通の学校のように昼間の時間帯の授業だけでは、制作課題をつくりあげるのは無理で、24時間フリーで学校のマシンが使える環境をつくりました。

その後、なんと、株式会社で「デジタルハリウッド大学院」を設立。
これは、千代田区の特区の条件のもとでスタートしました。

学校法人になりますと、どうしても日本の文部省の管轄で法人として認定するうえでの条件がかなり細かくあり、教員は文部省認定の教員資格を持たないとダメ・・・・最初はこれが大変だったそうです。

最初は、マルチメディア論、ウェブマーケティング論、マスメディア論など、日本中、どこを探しても教員資格を持った人で、その業界を知っている学校の先生なんて、誰ひとりもいません。
教師は全員が、業界で活躍しているプロの人でないと意味がありませんでした。

色々な規制との交渉を乗り越え、その後、なんとっ!
4年制のデジタルハリウッド大学を開校したのです。遠目で応援しておりましたが、杉山校長と学校のスタッフの努力の賜物。 そして、現在では全体で1000人近くの学生がいるとのこと!

最近の大学は学生の獲得に苦労をしていて、赤字経営をしているというのに!素晴らしい~本当によかったです。私も嬉しくなりました。

この学校には藤本社長という優秀な経営者がいらして、この学校の経営を率いていらした成果のようです。学校教育というのは、本当に品質と経営のバランスをとっていくのが難しく、教育者が学校経営をやると倒産する、という法則を私は以前の経験から知っていましたので、本当にここまで成果をあげて、教育事業を継続されていることの御苦労は想像は難しくなく、現在に至っているということの素晴らしさ、教育業界の常識へのイノベーションをやり遂げてきたスタッフの努力は尊敬に値します。

デジタルハリウッドの学校紹介は、ウェブサイトに譲りまして。

話を元に戻し。 このデジタルハリウッド大学とラサールとはプログラム提携をしており、デジハリ大学の4年間のなかで一年間を海外の提携先大学へ留学するというプログラムになっています。

その話はラサールのキャンパス設立前、5年前から知っていたのですが・・・・シンガポールでデジハリからラサールに留学中の学生、という話は、ここシンガポールで聞いたことがないな・・・と思いました。

それで、田宮さんに伺ってみると。

一学年に87名の学生からシンガポールを留学先に選んだのは、たったの3人!だったそうです。(-_-;)

やっぱり、エンターティメント事業としての国のブランドは、シンガポールはまだないですからね・・・

ま、そんなわけで、私の予想を下回る人数で、やっぱりな、という気持ちとシンガポールはこれからだな・・と思いました。 ルーカスが映画の製作スタジオをシンガポールに設立して、ディズニー映画の一部をシンガポールで製作したということだけが話題ですし、シンガポール映画もこれからが楽しみ!というところです。

しかし、私は日本の若いアーチストやクリエィターは、もっと海外で表現するチャレンジをしてもいいのではないか!
と考えています。 私も一般事業業界ではありますが、アートと産業界、マルチメディアと産業界のコラボを推進していくべきだと思っています。(今日のブログは長すぎですねw)

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