インキュベーター・インスティテュート齋藤一恵のブログ

【内閣府 世界青年の船グローバルリーダー育成事業1】

1月25日から、2月22日までの29日間にわたった大型グローバルリーダー育成研修が完了しました。わたくし、齋藤はこの研修のなかで「青年起業コースファシリテーター」として参加させて頂きました。Mission completed!
lastday
この1か月の間に、年末からクライエントにはこの件でシンガポール不在になることは伝えてきましたが、Tii のお客様には回答や対応が遅くなりましたこと、一部の方にはご不便をお掛けしましたが、ご理解とご容赦頂いたこと感謝しております・・。私自身、起業したのは日本人のアジアンリーダーを育成することがビジョンでこれまで事業をしてきましたので、この仕事はとても感慨深い光栄な仕事でした。
nipponmaru

この日本政府による青年の船事業とは、
(以下、世界青年の船オフィシャルサイトより)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
昭和34年度に、当時皇太子殿下であられた今上陛下の御成婚を記念して時の岸信介内閣総理大臣の直々の発議により「青年海外派遣」事業が開始されたことが発端となり開始されました。
 さらに、昭和42年度には明治百年記念事業の一つである「青年の船」事業が開始されました。「青年海外派遣」事業と「青年の船」事業はいずれも当時、日本 の若い青年が自力で海外に行くことが非常に困難であった時代に、政府が実施主体となって日本青年を海外に派遣するという、正に日本国中の青年に大きな夢と 希望を与えた事業でした。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

しかし、今回の25回目となる青年の船事業を継承する「グローバルリーダー育成事業」実現の背景には壮絶?なドラマがあった・・。
長年、この日本政府による世界青年の船が毎年実施されてきたが、あの民主党が政権を取った後の事業仕分けで、『日本と世界各国の青年が船旅を通じて交流する「世界青年の船」を含む青年国際交流(11年度予算で14億6千万円)など4事業を「廃止」と判定した。』この事業が教育、国際交流という目的で成果が明確に見えにくいこともあり、廃止という結果に・・・。実質、予算がないので事業閉鎖に追い込まれるような状況でした。
その時。このプログラム運営に尽力してきたNPOの青少年国際交流推進センターの事務局長をはじめ、2013年の12月26日の総選挙で自民党が政権を取った時点から、凄いスピードで動き、事業予算を取り戻すために国会へ予算審議を提出、なんとか最低限の運営予算を獲得して、2013年度の事業が開始できたという、執念と情熱のドラマがあったそうです。
この一旦は廃止とされた事業をなんとか、次のプログラムに参加を希望していた世界から集まる青年達の希望をつなぐために、奮闘した現場の方たちには敬意を表します。
これこそが、ソーシャルアントレプレナーなるリーダーシップだと実は思っていました。女性の事務局長が必死に政府関係者たちへ熱心にロビー活動をされた賜物だろうと思い、私はそのリーダーシップに感動してしまい胸が熱くなりました。

YE-course-last
今回、新しく組みなおした「グローバルリーダー育成研修」には、日本、バーレーン、ブラジル、フィジー、インド、メキシコ、スウェーデン、タンザニア、トルコの9か国から、合計160人が参加しました。
このプログラムの概要としては、
A: Cross-cultural Understanding、異文化理解
B: Environment環境、
C: Information and Media ITとメディア、
D. Youth Entrepreneurship 青年起業
の4つの課題コースに分かれて、テーマごとにコースファシリテーターが準備したレクチャーと課題のテーマに沿ってディスカッションの時間を重ね、その課題に関連する企業や施設へ訪問し、さらに理解や問題意識を深めていく流れ。

実際に自分達がアクションをとっていくために必要なリーダーシップセミナー、プロジェクトマネジメントセミナー、そしてこの事業全体のコミュニティに対して個人、グループで委員会(プロジェクトグループ)を作り、それぞれがコミュニティに貢献する活動が事業期間中に発揮されるという、仕組みになっています。誰もが、ただ黙ってそこにいるわけにはいかない環境に身をおくことで、英語に苦手意識のある日本人でも動かないわけにはいかない仕掛けになっていました。
とにかく、大型客船が舞台でもあるゆえ?密度の濃い大型な研修事業でした。

にっぽん丸で横浜港をでて、早朝に石巻港についた朝、まだ暗くて凍りついた港を見て、ふと、(グローバル人材育成X青年起業(起業家精神)なんて、なんだか自分の人生ビジョンを総括するようなテーマに今、自分はいるかも)と思って、きゅんとしてしまいました。。笑

シンガポールを出発する前から色々と悩んだ末に、Entrepreneurship「起業家精神」を探るための全体のストーリーを設定して、プログラムの流れを創りました。 
クラスとしては9か国から、42名となり、海外からの参加者は社会人がほとんどで、日本人参加者は大学生が9割以上。ひとりひとりのバックグラウンドもまったく違う上に、外国人と日本人とでは社会経験の大きなギャップもあり、同時に英語力のギャップもありました。 そんな参加者たちにとっては、やはり、最低限、ディスカッションに必要な新しい語彙、定義、ファクト、今、実際に世界で社会起業家、Social Entrepreneur とSocial enterpriseという新しいコンセプトのビジネスモデルのムーブメントが起きていること。
そして、実際に今日の社会で人々の生活を支える製品、サービスを生み出した起業家達のドラマを共有して彼らの言葉を聴くことから、「起業家精神の本質は何だ?」ということをそれぞれ掴んで自国、地元地域に帰って欲しいということが私の大目的でした。
ファシリテーターは、教師でも講師でもないので、そのラーニングゴールに対して、参加者が考えるためのテーマや質問を与えて、参加する姿勢を大切に、意見を積極的に引出し、その場の人たちからお互いに学びを得るという場をつくるのが大きな役割。

まず、私自身としてはこれまで、民間で主催者側として企業の研修事業をしてまいりましたが、最長でも4日間研修で、29日間連続の休日なしの団体研修に携わったのは初めてで、毎日、朝8時半からスタッフミーティング、夜は21:30~のミーティングをして終わるのは大体22時。その後、部屋にもどって研修の準備。
私自身、そんな働き方をしたのはシンガポールで会社を起業した当時は毎日がそんな生活でしたが、ここしばらくの間、普段はシンガポールスタイルで短時間労働、土日休みの生活をしていた私にとっては、その長時間労働の団体生活に身体がついていけるかなあ?と不安を感じながらも、自分を鼓舞しながら、極寒の日本に向かったのが、冷たい雪の降る1月22日でした。

とにかく、この時期の団体生活で脅威だったのはインフルエンザが参加者のなかで発生、拡大することでした。スタッフや参加者も含めて、皆で手洗い、うがい、アルコール消毒、発熱者がでればマスクをするなどを確実に実施することで、運営に大きな影響を与えるような発症に至ることもなく、予定通り、無事に全体事業の運営を完了することができました。国の事業の場合、団体で病院に行くようなことがあるとニュースとなりやすいため、本当に船のなかでは一人、インフルエンザがでたときにはピリピリした空気が流れていましたが、個人の小さな行動が成果へのコントロールにつながったという実感をしました。内閣府や運営スタッフの素晴らしいチームワークとその仕事ぶりは感動ものでした。写真はプロフェッショナルで魅力的なスタッフの人達。great-admin

この研修の中で、発見したこと、私自身も学んだことが沢山ありましたので、また続編ブログで、日本人のグローバル人材育成について、感じたことを皆さんに共有できたらと思います。
また、日本の30歳までの若い人には、このプログラムは本当に色々なものが民間の留学や海外体験プログラムでは経験できない貴重な経験だと言えます。ここで寝食共にした世界の若いリーダー達との人脈も含めて人生にとって価値の高いもので、ぜひ応募、参加することをお奨めします。今日は長くなったので、ここまでにします。

タグ:

コメントをどうぞ

Trackback URL

space