インキュベーター・インスティテュート齋藤一恵のブログ

2012 年 8 月 のアーカイブ

2012 年 8 月 12 日 日曜日

日本の中小企業というダイアモンドへのグローバル化支援の重要性

日本にいる日本人の人たちには、今の政府のやり方、行動、メディアによって、人間ならこの環境だと何人だろうが、先が見えないです。
日本にいる日本人なら将来を信じることが困難な状況だと、海外にいる日本人の私でも思います。

一方で日本人とは対照的な存在として、中国人は昔から「政府は信じられず、自分と家族と本当の親友たち」を信じ、その人たちと幸せを共有するために海外に移住して、商売してきて、中国ではない土地で「自分たちの繁栄」を築いてきました。

中国人をただ見習え!というつもりはまったくありませんが、政府が信用できて政府がなんとかしてくれるという妄想が日本国民には過去、なんだかあり、しかし東日本震災によってそれはただの妄想だったと気づいた人は少なくないと、twitter などからの皆さんの発言を見ていても感じます。
そもそも「政府は信じられないし、騙されて得はない」と、そういう思想がなかった人達はどう生きてきたのか?ということを知ることも参考になると思います。

そして、それについ最近、気づいた人々は何を指標にしていったらいいのか? 漂流難民的な気持ちになっている人も多いのではないかと想像しています。

一方で私個人的には、日本市場でもう注目しなくなった、地方の中小企業にフォーカスしています。
日本市場の産業界ではもう必要とされない時代になったとしても、アジアやそのほかの国では、日本の中小企業、町工場の企業さん、彼らが注目されるに値する実力をもっているからなのです。
これまでの日本で活躍してきた彼らの技術やサービス、商品はこれから!今の日本人のような消費心理にたどり着くその途中だからです。
今後の後進国、新興国にとって日本の中小企業さんの商品や技術は、新興国にとってありがたい、ハッピーな存在になることは間違いありません。

だから、私はシンガポールにいながら、日本の地方の中小小企業にスポットライトを当てるための努力をしたいと毎日、考えています。

先日、シンガポール国立大学と早稲田大学ビジネススクールの共同プログラムにて、当社で企業コーディネートを担当しました。

そこで感じたのが、ビジネススクールはもっと日本というチームに対して、世界で戦えるための知識を産業界と手をとりあい、共同で日本をアピールするべきだと感じました。

残念ながら、昔から日本の大学はキャンパスの中だけで研究していて、学内の先生に認められることだけか、学会だけで共有してしまいがちな構造。
(また、その教授が産業界の流れやトレンドとかもとんちんかんな人だと最悪。)

ビジネススクールなら、もっと産業界と手をとりあって一緒にグローバル戦略を検討できないのかな?と思いました。

また、日本企業の管理職=だいたい50代以上のシニアは長らく大学の教育、アカデミックを信用していないので、(だから大学の専門とは関係なく人を配置する)社会人になった段階で、その人のベースの知識は0.ゼロ。
海外では、大学の専門性を重視するので、そこからもう仕事の専門知識を備えているという専門家意識を持たせて採用しています。

一方で、そういう事態に対して以前から問題意識を持って行動していた日本人リーダーは日本社会にちゃんといるのです。

今はもう、昔の当たり前を疑い、この国の勘違いや弱さをリカバーするリーダーが必要な時。そのうえで、私は日本の産業界の歴史を支えてきた日本の中小企業という存在にフォーカスしています。

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