インキュベーター・インスティテュート齋藤一恵のブログ

2010 年 9 月 のアーカイブ

2010 年 9 月 27 日 月曜日

番外編:尖閣諸島問題、日本政府のやり方、戦略どころか志のなさに日本人として心が痛む。

昨日は気が気じゃなくて、シンガポールF1 GPとNHKスペシャルの「堕ちた特捜検察~エリート検事逮捕の激震」特集番組チャンネルを何度も切り替えて見てしまった私です。

この数日間、尖閣諸島の事件、問題について、政府の対応の仕方に対して、日本の政治家があまりにも稚拙かつ、やるべきことをしないので、ここ数日の間、感情的になっています、わたくし。私がブログでいったところで何も変わらないけど、東京都の石原知事の発言と同感。

わたしが言いたいのは、
「事件を録画したビデオ映像をYoutube で説明コメントを中国語&English 付きで世界へ公開するべき」

ちなみに私の気持ちをよく表現してくれた映像にユーモアをいれてスクリプト作成された映像がこちら。(笑)
(この日本語スクリプト入れた人のセンスが凄いと思います。著作者を知らないのですが)
「総統閣下は尖閣諸島衝突事件の中国船長釈放にお怒り!!」

最近観たどんな映画よりも、私にとってはHITした映像と日本語スクリプトでした。(笑)
(変なウィルスとかの弊害ありません。)
普段、Youtube などチェックしない自分ですが、たまにNHKだけ見ていると無難な結論とうわっつらの結果しかわからないと思うので、どうしても気になるニュースはYouTubeでも情報を見たりしています。

しかし・・・。今回の件はどうしてそうするわけ・・・・と気持ち的に苦しいですね。
海外に住む日本人の皆さん、どう思われましたか?
ぜひ、コメントください! こんなこと思うのは私だけでしょうか?)汗)
(こんなブログ、会社員社長だったら絶対に書けないですね・・・リスク高いかも?)

2010 年 9 月 22 日 水曜日

海外現地就職者のキャリア危機と組織的有効活用について(1)

一昔前までは、日本企業の海外拠点での日本人採用者は、ある意味、現地での「パッチ」、みたいな存在でした。以前は女性のキャリア価値としては残念ながら、それは、日本人管理職駐在員とローカル社員との間の隙間を埋めるための役割みたいな存在といえたと思えます。“patch a gap between”~の間の隔たりを繕う

しかし、今では海外で、最初はパッチだと思って採用した日本人でも、その後、優秀な業績をつくってくれる人材も少なくなく、彼、彼女らの功績をどうやって上司や会社は社内のキャリアパスのなかで評価していくのか? この点について、私はいつも頭の隅において、日本企業の経営幹部の考えをお伺いしながら仕事してきたというのが、自分自身の課題です。なかには、日本から送られてきた海外駐在員よりも優秀だったりして。

シンガポールは、昔の香港のように日本人女性がとても働きやすい場所です。
また、出世コースに意欲が低く、組織の政治に巻き込まれずにひとつの職業にまい進したい男性にも働きやすい場所。

日本人女性がシンガポールで働きやすい5つの理由

理由1: 男尊女卑の文化がない (逆に女性のほうが強いかも・・・)
理由2: 通勤地獄がない
理由3: 働くママになっても、家事をサポートするメイドサービスが使える
理由4: 世の中、組織に女性マネージャーが怖いくらいにごろごろといる(五割強が女性管理職)
理由5: 年功序列による絶対的年功キャリア常識があまりない=専門的キャリアによって評価される社会

そんなわけで、シンガポールは海外で働きたい日本人女性、いや、日本人女性だけではなく、ヨーロッパ、アジア各国からくる人たちに働く場所、そして住みたい場所として人気が高いのだ。

ただ、まったくそのマーケットの中心人物たちとは違う意識の日本人も存在している。
「シンガポール駐在員となった夫を持つ、妻である日本人女性」なのだ。
昔からある海外駐在員の妻、「駐妻」と呼ばれる日本人の女性たちである。
彼女たちも実は、この10年で人々の性質が相当に変化した。
なんせ、夫のために泣く泣く仕事を辞めて夫について海外引越ししてくる人がふえているのである。(私だって、ちゃんとキャリアをつくってきたのに・・のである)

人間、誰しも「自分があの国に行きた~い!」と思って、来た人間と、「行きたくもないのに、行けと言われたから仕方なく来た」というタイプでは、まったく物事の捉え方が違うのである。それは、その夫の男も同じ。

それが、長年、海外留学や移住などの相談にのった経験のある私の見解からすると、
シンガポールの日本人の90%は「行け!」といわれて本人の意思ではなく、飛ばされた日本人が多いのである。

これは、先進国の都市ではシンガポールは例外的な特徴。
NY、サンフランシスコ、ロス、シドニー、ロンドンなど、あの国と街に行きたい!住みたい!働きたい!という日本人が多いのが特徴なのですが、シンガポールだけは仕事上、義務的に飛ばされたことが理由で来た人が多いのである。(つづく)

2010 年 9 月 15 日 水曜日

プレミアリーグだ!グローバル競争力国別ランキングTOP10

今月、世界経済フォーラムが発表した、世界ランキングです。

順位 国2010-2011   前年順位2009-2010
1.スイス                1
2.スウェーデン            4
3.シンガポール           3
4.アメリカ               2
5.ドイツ                7
6.日本                 8
7.フィンランド             6
8.オランダ              10
9.デンマーク             5
10.カナダ              9

グローバル競争力レポート The Global Competitiveness Report 2010–2011
出所:The World Economic Forum  

このレポート、原本は515ページにも及ぶ報告書です。 世界175カ国の経済政策と、経済を動かすための基礎環境、国内市場を動かす教育、技術力などの環境要因、ビジネスの洗練度、イノベーション度を基本評価にして構成した、その国が持つ競争優位性と将来性の指標をグラフにした成績表みたいなものです。 一度、自国と好きな国、取引先の国などを比べて見てみるのもいいと思います。

皆さんはこのランキングを見てどう感じますか?

私も含めた日本人の多くの人が日本に対して悲観的になっている今日この頃ですが、このレポートからは世界で比較したら日本はまだまだこんなにも成績優秀だということを再認識できました。ただ、当の本人は恵まれていることや、持ちえている魅力や資源に気がついていないのかもしれません。(それもまた不幸か?)

日本はヨーロッパのスイス、スウェーデン、ドイツよりも下位ではありますが、彼らの国は日本と同じように歴史もあり、自国の言語や文化を維持しながらも、経済的にも首位を保っていることに私は注目したい。
グローバル化とはいえ、日本にもまだ日本人の独自性を維持しつつの経済開発のやりようがありそうな気がします。ただ、個人的な考えとしては、日本は経済的な面だけをとりあげて先進国の座を維持するよりも、日本人にとってのハッピーを考えた経済構造と社会環境、世界でのポジションを持つことで日本人の幸福感が増すのではないかなと思っています。

ただ、個人の自己資産だけ増えても幸せだと感じることは精神的に社会文化的にも難しいみたいで、逆にそんなにお金がなくても、日本人が持つ勤労観、感謝する心や人へ思いやりを表現したり、されたりする、そういう場面のある職場や日常生活を可能とする社会環境で暮らすことのほうが、人々の幸福感が高まるのではないかなと思います。 

一方で個人主義的な勤労観と金銭的、消費欲求が高い価値観の人は、日本じゃないほうが幸せだと思います。今後、個人の価値観によって生活する環境、国を選ぶこと、すなわち日本人といえども多様化している価値観のなかでは今後、選択肢をもてることも必要なファクターになるのではないかと感じています。

MarinaBaySands ホテルの屋上プール 


一方で、いきなり先進国の先輩たちのなかに、成績優秀者として躍り出たシンガポール。アジアではナンバーワン! 国内マーケット規模は極小ですが、外国と外国人自身がビジネス活動する環境としても人気ナンバーワン。
シンガポールは国家戦略とアクションプランがみごとに明確。子供にも老人にも外国人にもわかりやすくプレゼンテーションしてきています。 

シンガポールの現在の経済を支える労働人口層の25~50代の人たちの親の世代は、学歴も乏しく貧困な時代を過ごしてきた世代でもあります。 子供夫婦が家や車を購入し、親にお小遣いを渡せる現在は、金・物で人との差別化を感じ、物欲を満たすことに幸せを感じやすいフェーズでもあります。

今日まで、シンガポールは「経済発展を第一優先に」してきている国で、政府は税金で集めたお金は本当に経済対策と高等教育の提供、ビジネス環境インフラに集中して投資してきたわけです。そして、そのリターンを国民に提供する。まさにその成果が、目にみえる成果としてあがってきていると思います。

日本人は「日本は小国で資源もない。」と、外国の大陸国に対して日本人がよく言うセリフのひとつですが、一方でシンガポールのすごさを話すと、「シンガポールは小さいからね。」(小さいからできるんだよ)」と結論を出す先輩日本人が多いのです。(その論理の矛盾にいつも?を感じます。)

なぜなら、日本に比較したら、シンガポールは石油どころか、国土面積さえもさらに小国で資源も人口も少ない、資源ないないづくしの国、ある意味、貧乏な家系に生まれた子供のようなものです。 限られた資源のなかで、人に投資して成長してきたのがシンガポールだといえます。

私は、今の日本がこれまでおざなりにしてきたと思う点があります。
それは、自国のビジョン、明確な対策と計画、選択と集中による実行、官民を超えた優秀な実行部隊、外国人労働力の活用政策、外交政策・自国マーケティング戦略が完全に日本には欠落していると思うのです。
実はちょうど、シンガポールには日本がおざなりにしてきた部分へ特に集中してきた事例とその成果がここにあると感じています。 
“一度、決めたら脇見をふらずに目標達成するために集中して実行”
だからこそ、短期で目標達成ができたのだと思います。長期スパンの目標を達成するための短期の実行。

日本で遭遇した雨上がりの二本の虹です。これもハッピー♪


今の日本はとにかく貧困率も拡大しており、早急な経済の建て直しが国内からも、世界からも期待されているわけで、それなら官民など関係なくできる人、優秀な人や国から学びながら実行していくべきだと強く思います。 グローバル経済の時代なのに、まだ日本島の地図しか思考のなかに写っていない政治家は国家のリスクや優位性、マーケットポジションの視界が国内だけになりがちなので、「国内からはどう見られるのか?その影響は?国外からはどう見られるか?その影響は?」という、常にそういう思考の癖をつけるべきだと思いますね。

ひとつだけ言えることは、日本はこれまで民間人が優秀だったから、ここまで成長してこれたのだ、ということを痛感。 民間の日本人たちが構築してきた多くのリソースが国内の足元にあるのに、なにか国のマネジメントシステムがそれを活かしていないようで、まじめに働く現場の公務員、民間の日本人は働いても、働いても報われないシステムという感じでしょうか? 

最後に。
シンガポール人が日本人の一人当たりの国内総生産GDPを追い抜いた時に、この話をシンガポール経済開発庁(EDB)東京担当のシンガポール人との雑談で。

私:「シンガポールはすごいよね、とうとう日本のGDPも追い越してしまいましたよね。いや~凄い。尊敬しますよ。」

シンガポール人担当者:
「いえいえ、そんなとんでもない、日本は技術が凄いし、素晴しい国ですよ。シンガポールは本当に小さい国ですから・・。」
と、さらにへりくだる日本語を使って話すシンガポール人担当者に、
私は完全マイリマシタ・・・。

2010 年 9 月 14 日 火曜日

日本のリーダーは菅直人総理でいくらしいです。

今日は、TBSが新しいチャレンジをしているようで、
民主党の代表選挙をインターネット中継しました。

私の場合。

実は、10日くらい前に、世界で有名な香港の風水師 レイモンドロー氏に、この結果を聞いていました。(と、いわれると現場で頑張っていた人はむかつく人もいるかもしれませんが)

それは、どちらも力が弱くて、どちらともいえないな・・・という
状況がでました。どうも、どちらも互角、という状況がでて、再度、占ってもらった後。

Kanが少し優勢で総理になるだろうという予測結果でした。

んで。

一応、そういうことを知っておきながら、友人の一部には事前に話したのですが、
もしも、違ったら、なんだか有名実力者の風水師の名になにかつくってはよくないと思い、ウェブ上ではいっさい、あげておりませんでしたが。

結果は、「菅直人総理」になりました。

私個人としては、小沢さんになって、また古い体質の政治手法に戻るのは嫌だとおもっていたのですが、私の話はおいておいて、民主党の国会議員が菅さんをかついだということだと思います。

別に安心できるわけではありません。

が、日本の今後の10年、20年、50年後を想像と創造するための一歩を勇気もって実行する人がいないと、日本はやばいと思うのです。

せっかく、数々の日本の美意識やすばらしい技術があるのに、それを無価値に推し進めるような、私利私欲的な霞ヶ関方法はもうやめてほしいですね。

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