インキュベーター・インスティテュート齋藤一恵のブログ

アジア経済中心で叫ぼうかな?シンガポール創業6周年。

まだまだ続く・・峠ですね。

今日は、The Incubator Institute の誕生日です。 2004年の7月7日に会社設立してから周囲を眺める暇もなく必死に山を登ってきて、やっと今、富士山の五合目にたどり着き、これまでの路と周囲の風景を見渡している感じがします。

「はぁ・・・・よくここまで登ってきたなぁ。5合目から見える景色はこういう感じなんだ~」 という感じでしょうか。または、子供を生んでしまってからは、毎日24時間子育てに奮闘してきてやっと小学生に成長した今、これまでのことを振り返り、ちょっと一息ついている母親みたいな感覚です。

やはり、自分で起業すると会社運営のランニングコストとキャッシュフローの調整、ファイナンスコントロールが私にとっては一番、難しいことでした。
しかし、小さな会社の社長が、いつも小さなお金を勘定してチェックが煩く、目の前の数字を見てはイライラ、ハラハラして眠れない、逃げ出したいというようなタイプだったら、とっくに精神的にやられて、自主廃業していたかもしれないですね。
たまたま、私みたいな危機のときには達観して、「さ~どうする? 齋藤?」と自分に挑戦してしまう楽観主義によって乗り越えてきた感じもします。それが不幸中の幸いだったのかもしれませんね。笑

私の場合は、取引先が確保された状態で会社をつくったわけでなく、本当にシンガポールのマーケットに飛び込み、走りながらニーズを開拓してきたというタイプなので、極小資本会社としてはリスクテイクとチャンレンジの連続が常でした。 大手企業を相手に「小さくても対等なスタンス」にもっていくことで、こちらも緊張感のある仕事関係がつくれたものもありました。一方でこちらが小さい会社だからなのか、オフィシャルな会議の外で不当な条件圧力をかけられたこともありました。

また、この日本人村では、新たに自分の目に見えない想定外の他者による「妬み」が発生して、足をひっぱられるということも経験できた6年間でした。
日本では経験したことのない痛い経験もしましたね。

日本にいる時には恵まれていて、そういうタイプの人に出会ったことがなかったのでしょう。「ビジネスだから何をしてもいい」というやり方の人に出会うと、どうも私は敏感に反応してしまい、反論もしてきました。 それを見て見ぬふりして流せる人がいる中、どうして自分が倫理違反行為に敏感に反応してしまうのか? 考えてみたのですが、結局自分の育った家庭やコミュニティ、社会人になってから所属した組織の行動規準からそういう価値観が身についたのかなと思います。 自分の子供の頃を思い出すと小学生、中学生の時に、いじめをしている子に「いじめるのはやめなさいよ!」と直談判しにいったことがありましたね。(笑)

私が社会人になって最初の6年間は、「リコー」という会社で法人営業をしていたのですが、現場の上司、先輩がもつ、取引先やお客様への姿勢として「相手を尊重して共に利益のある方法をとるべき」「嘘をついて営業してはいけない、不利になっても正直であれ」というような、他社との長期スパンでの共栄共存、お客さんに対して誠実な姿勢を維持することの大切さを、上司やそのコミュニティの人たちから教わってきたのだろうな・・としみじみ思います。
私にとっては昔の会社ですが、その会社組織が持っていた「三愛精神」というのがいまだに私のなかに埋め込まれているのかもしれません・・・ちょっと不思議ですね!?

会社を設立してから3年以内に90%以上の企業が倒産するというデータがあるなかで、ここまで事業を継続できたのは、本当にいろいろな人に支援していただいたからであり、まさに生かされている感覚であり、この幸運に感謝せずにはいられません。
もちろん、これまでに当社の未熟な点、至らないことが多々あったかと思います。
それを含めて受け止めていてだき、ご指導いただいたお客様には、当社の成長を見守ってくれた親のような存在であると感じます。

お世話になった取引先の皆さん、仕事仲間、スタッフ、そして私の悩みを聞いてくれた友人、日本で見守ってくれている両親に感謝を申し上げます。ありがとうございました。

アジアで活躍する日本人のリーダー育成支援をするというビジョンのもとに今後、Tiiで何を提供していこうか、さらに楽しみになってきました。
日本企業の課題へ挑む現場でのリーダーシップを裏方でサポートする役目を果たすためには、こちらも勉強を怠らずにしていかないとなりませんし、もっと研摩していきたいと思います。
これからもどうかご指導、ご鞭撻を頂きたく、宜しくお願い致します。 

齋藤一恵
2010年7月7日 七夕

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