インキュベーター・インスティテュート齋藤一恵のブログ

2009 年 8 月 18 日 のアーカイブ

2009 年 8 月 18 日 火曜日

シンガポールのクリエィティブ業界は進行中

デジタルハリウッド大学バナー

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先日、タイミングが合って、日本のデジタルハリウッド大学の留学課の、田宮よしみさんという、とってもチャーミングな女性にお会いして、シンガポールでお茶をしながら色々と情報交換しました。

ここシンガポール在住の多くの日本人駐在員やその家族の方は、どちらかといえば、一般事業会社の方が多いので、あまり、エンターティメント業界やクリエィティブな業界については関心がないかもしれません・・・が。

シンガポール政府は5年ほど前から、シンガポール人の芸術、アート、パフォーマンス、マルチメディアデザイン、エンターティメント業への人材育成に多額の投資をしてきています。

皆さん、きっとご存知なのは、ドービーゴート駅から、シムリムスクエアまでのエリアにシンガポール国立芸術学院、ラサール・カレッジ・オブ・アーツなど、大きな学校校舎があるのは見かけたことがあるのではないでしょうか。

私は、日本の千代田区にある、このデジタルハリウッドという専門学校とはご縁があり、15年前に学校が神田に創立された当時から、この学校の創業者の人たちや卒業生とおつきあいが続いています。

7月に、デジタルハリウッドから、インターン生受け入れのお願いメールマガジンが届き、シンガポールでよろしければ、インターン生の受け入れを検討しますという連絡をしました。

デジタルハリウッドとは、日本がまだここまでインターネットが企業や家庭に普及していない時期から、今後の日本の産業界にIT人材が必要になる!ということで、株式会社による専門学校をつくりました。

そして、この業界の課題制作作業というのは、普通の学校のように昼間の時間帯の授業だけでは、制作課題をつくりあげるのは無理で、24時間フリーで学校のマシンが使える環境をつくりました。

その後、なんと、株式会社で「デジタルハリウッド大学院」を設立。
これは、千代田区の特区の条件のもとでスタートしました。

学校法人になりますと、どうしても日本の文部省の管轄で法人として認定するうえでの条件がかなり細かくあり、教員は文部省認定の教員資格を持たないとダメ・・・・最初はこれが大変だったそうです。

最初は、マルチメディア論、ウェブマーケティング論、マスメディア論など、日本中、どこを探しても教員資格を持った人で、その業界を知っている学校の先生なんて、誰ひとりもいません。
教師は全員が、業界で活躍しているプロの人でないと意味がありませんでした。

色々な規制との交渉を乗り越え、その後、なんとっ!
4年制のデジタルハリウッド大学を開校したのです。遠目で応援しておりましたが、杉山校長と学校のスタッフの努力の賜物。 そして、現在では全体で1000人近くの学生がいるとのこと!

最近の大学は学生の獲得に苦労をしていて、赤字経営をしているというのに!素晴らしい~本当によかったです。私も嬉しくなりました。

この学校には藤本社長という優秀な経営者がいらして、この学校の経営を率いていらした成果のようです。学校教育というのは、本当に品質と経営のバランスをとっていくのが難しく、教育者が学校経営をやると倒産する、という法則を私は以前の経験から知っていましたので、本当にここまで成果をあげて、教育事業を継続されていることの御苦労は想像は難しくなく、現在に至っているということの素晴らしさ、教育業界の常識へのイノベーションをやり遂げてきたスタッフの努力は尊敬に値します。

デジタルハリウッドの学校紹介は、ウェブサイトに譲りまして。

話を元に戻し。 このデジタルハリウッド大学とラサールとはプログラム提携をしており、デジハリ大学の4年間のなかで一年間を海外の提携先大学へ留学するというプログラムになっています。

その話はラサールのキャンパス設立前、5年前から知っていたのですが・・・・シンガポールでデジハリからラサールに留学中の学生、という話は、ここシンガポールで聞いたことがないな・・・と思いました。

それで、田宮さんに伺ってみると。

一学年に87名の学生からシンガポールを留学先に選んだのは、たったの3人!だったそうです。(-_-;)

やっぱり、エンターティメント事業としての国のブランドは、シンガポールはまだないですからね・・・

ま、そんなわけで、私の予想を下回る人数で、やっぱりな、という気持ちとシンガポールはこれからだな・・と思いました。 ルーカスが映画の製作スタジオをシンガポールに設立して、ディズニー映画の一部をシンガポールで製作したということだけが話題ですし、シンガポール映画もこれからが楽しみ!というところです。

しかし、私は日本の若いアーチストやクリエィターは、もっと海外で表現するチャレンジをしてもいいのではないか!
と考えています。 私も一般事業業界ではありますが、アートと産業界、マルチメディアと産業界のコラボを推進していくべきだと思っています。(今日のブログは長すぎですねw)

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